世界中の時差と戦っているふなです。世界各地のサーバー構築って案外面倒くさい。っていうか、リモートで巻き取り作業ばっかりなんだもん。
「売りたい」と「釣れる」のギャップの話を前に書いてあるので
それを見てから本記事を読んでいただきたい。
ルアーのカラーには同じように「売りたい」カラーと「釣れる」カラーがある。
もっというと、人間を釣りたいカラーと、魚を釣りたいカラーである。
メーカーも魚を釣りたいカラーだけ出せばいいが、どうしても「売れる」カラーを作ってしまう。
消費者が求めるのは「釣れる」カラーである。
ある程度は仕方ないと思っています。
純粋に釣れるカラーのみをラインナップしているメーカーはたぶんないと思います。
結論から言います。
イワシカラーは人間を釣る色です。
ピンク、パープルは魚を釣る色です。
あ、自論なので、以下の考察からね。
まずイワシカラー。
どうみてもイワシには見えないがイワシを模しているカラー。
イワシを食べているシーバスを狙うという一見まともな説明のカラーです。
でもしかし!、イワシを食べていないシーバスもイワシカラーで釣れます。
もともとシーバスのようなスズキ目は色盲だという説もあるくらいです。
なので、模様にはあまり意味がない。
これは「シーバスはイワシを食べているからイワシカラーが釣れるに違いない」という
人間の思い込みを利用したものです。
いや、、、
もっと突っ込めば、シーバスアングラーの中心年齢は30-40代の男性です。
男性は左脳で考えます。
左脳は論理的思考を好みます。
「シーバスのエサはイワシ」
「ルアーのカラーはイワシ」
「だから釣れる」
非常に論理的です。
このカラーなら説得力が大きいのです。
買い物は自分を納得させないといけません。
自分自身を説得させるためのカラーなので、「売れる」カラーなのです。
何色もあるうちに1つだけ買うわけですから、無難なイワシカラー、ということになります。
メーカーには悲しいかな「イワシ」カラーを何種類も作っている会社もあります。
売れるので作るわけです。釣れるから作っているわけではありません。
これがイワシカラーは人間を釣る色というわけです。
イワシカラー、買ってしまいますよね?
思わず買いますよね?リアクションバイトです。
人間を釣るには良い色です。そして売れる色です。
カタログを見ると、どんな色をラインナップしているかで、メーカーの姿勢が見えます。
ピンク、パープルの話。
えーと、パープルは水深が深いところの話なので、シーバスには関係ないかも知れません。
100m近いジギングとかパープルです。理由はまた後ろに書きたいと思います。
ピンクの話。
人間の食欲をそそる色は赤だそうです。
それのシーバス版がピンクです。
これじゃあなんのこっちゃって感じですが。
ピンクをリリースしている会社を見ると、「お前、カラーが分かっているな」と思います。
ピンクは魚共通の好きな色です。
DNAに深く刻まれている色というのかな、、、
バスのルアーにもピンクがあると思います。
グレ釣りの針にもピンクがありますし、ウイリーもサビキもピンクがあります。
何の色かわかりましたね?
そう、オキアミです。
http://www.kisokeshouhin.com/zatseibun/zat_asutakisantin.html
シーバスはオキアミを食べません。いや、アミとか食いますね。
小型のエビっぽいの。
いろんな魚がオキアミを食べるのはDNAの本能です。
ずばり!ピンク色ルアーはシーバスにとってデカイオキアミです!
本能で食うのです。
もともとシーバスは色盲かも、って話でした。
ピンク色はぼやーっと見えるはずなので、
本能的に食うと。これが釣れる色です。
次にパープルの話。
ジギング等で100m近いジギングはパープルですね。
パープルが良いのは仮説があり、理由があります。
パープルは日本語で紫です。
光スペクトルでいうと、紫外線の隣で、ギリギリ可視光線ですね。
波長は380nm付近で、近紫外線領域に肉薄しています。
つまり、、、ギリギリ見える色が紫ということです。
光は水深が進めば進むほど、減衰していきます。
最後まで見える色が可視光線のはしっこ、紫ということです。
だから紫が良い。逆にシャローで使う意味がまったくない。
理由がないのです。もちろん、日中の話です。
しかし、夜はどうでしょうか?
光は少ないですから、可視光線としてギリギリ見えるのは紫。
紫が有効ということがよく分かります。
ということで紫に触れたら、あの話題に触れなくてはならんだろう。
噂のケイムラです。
ケイムラの原理は、水深があっても紫外線は届く、その紫外線を受けて
蛍光紫に光るから目だって釣れるよ!という原理である。
非常に説得力のある説明だ。
なのだが、、、実はシーバスには紫外線を見ることの出来る目を持っている。
具体的には人間は光の3原色RGBを感じる視神経細胞がある。
だからディスプレイもRGBの組み合わせで発光している。
#最近アクオスがテレビの歴史を変える4原色のテレビ出したけど。
ケイムラは、周波数の高い、水中での減衰率の低い紫外線をわざわざ
周波数の低い、減衰率の高い可視光線に変換するということをやっている。
ん?おかしい。理論的にはおかしい理屈なのだ。
シーバスの目にはRGBの他にUVを見ることが出来るのだ。
RGB(UV)を見ることが出来る目を持っているのに、わざわざ周波数の低いUV->Vにする意味が
わからない。
さらに、もしこれが有効なら、爆発的に釣れるはずのルアーが存在する。
知っているかな、、、、
パナソニックの光るルアーである。
リチウム電池でLEDが光るルアーだ。私も2個くらい持っていた。
水深があってもおかまいなし、暗闇でもランランと光るLED。
もう、ケイムラの比ではないパワーで発光している。
可視光線の真ん中(たしか黄緑で550nm)だ。
釣れるはずだろう。頑張れば100m先から見えると思うし。
でも私も使ってみたけど、まったく釣れなかった。
LEDが光っていたら釣れない、って理由をつけたけど、可視光線領域のエネルギーが
大きくなることで釣れないのならケイムラだって釣れないのだ。
さらに紫外線を吸収して可視光線に変えるのだから、紫外線情報は遮断される。
シーバスの目の紫外線の視神経は刺激されず、いや、逆に黒いシルエットとして認識されるかもしれないが
イワシなどのベイトのウロコは紫外線を反射することで、体を守っているので
魚のシルエットにも見えないはずだ。
吸収するのなら黒というカラーでもいいはず。
って考えると何一つ、ケイムラが釣れるという理由がない。
うーん、、、 理由はないんだけど、、、、
昔からえさ釣りの世界でも有名な裏技なんだな、、、
もちろん100m以上の深い海の話。
イカの短冊、略してイカタンなんだけど、これを釣りの前の日にバスクリンに漬けるという裏技がある。
すると水中で紫外線に反応して可視光線に変更し、良く釣れるというのだ。
調べたんだけど、この魚の視神経には紫外線の受容体がない。
つまり可視光線を増やすのは意味がある裏技なんだ。
最近はケイムラオキアミなんていうのもある。
でもそれは目の視神経に紫外線の受容体がない魚に有効、な技なのである。
おー、そんなに言うならお前はどんなカラーがおすすめなんだ?と言われると思うので
去年から実験しているカラーをあげておく。
それはアルミカラーである。
ケイムラの真逆をいくカラーの発想です。
アルミは紫外線、可視光線、赤外線の反射率がそれぞれ95%を超えていて
紫外線がボディに当たれば、その光エネルギーを大幅な減衰することなく
シーバスの目に届けることが出来るカラーです。
あくまでもアルミ素材の話なので、クロームカラーやシルバーメタリックとは意味が違います。
なので、将来。
魚を釣る色はピンクとアルミ以外に意味がない、とかなりそうな予感です。
アワビも触れたほうがいいかな?
長くなったのでまたいつか。
1ついえることはアワビ貼っているのにUVカットコーティングをしているのはアホです。
ということで、カラーについて考えてみました。
あなたのカラー選び、および、メーカーが釣りたいのは人間か?魚か?を
見る目安にどうぞ。
繰り返しますが、あくまで自論ですからね!