今日は、クソ長文。長いよ!

2213から異音が出てきた、インペラ交換して静かになった。
よーし、作業完了!
なんてアクア生活を送っていませんか?それが当たり前と思っていませんか?

よーく考えると、2213本体8000円前後
#ダブルタップなしなら5000円切ってますね。
インペラ交換2000円弱。

めちゃめちゃ高いやないかーい!
本体を安く売って、ランニングコストで儲けるという
EPSON方式なんじゃないのか!許さん!
ということで、異音がしたらインペラ交換が当たり前なら
その当たり前を疑ってみよう!ということで、、
インペラのベアリング化を実験してみます。

■1個目のなぜ?
まず最初に、なぜ異音が出るのか?に迫ります。

異音の原因はインペラ内部のスピンドルとインペラのインペラインナーセラミックスリーブ(以下、インナースリーブと略す)の磨耗にあります。
これが磨耗し、楕円状になり異音を発するのです。

■2個目のなぜ?
なぜ異音が出るのか?→セラミックが削れるため、なので
なぜセラミックが削れるのか?に迫ります

エディニックシェルトのサポートページに日本のソイル水槽で、異音が多く発生していると
ありました。
そうです、ソイルは確実にインペラの寿命を縮めます。
ソイルの微細粉末が紙やすりの役目をして、摩擦部分を削っていくのです。




#だからエビ水槽は大磯に限る!と言いたいわけではありません。
逆にプレフィルターを追加したほうがいいんだけど、、それも大変。
ソイル水槽はやめたくないし、外部フィルターは1個にしたいんじゃー!!
というリクエストに応えないと!

ということで、インペラの寿命を長く伸ばす方法を考えなければなりません。
インペラを交換して気がついたのですが、インナースリーブ
が楕円に削られているのは皆さんもご存知の通り。
どのくらい削られているのか?と見ると0.2mm程度です。
たった0.2mmくらい削れただけで異音出してんじゃねーよ!と思うわけです。
じゃあもっとクリアランスを正確にしてインナースリーブとスピンドルの隙間を狭めていくと
こんどは、回転抵抗が増えてしまいます。
難しい舵取りになります。その結果、今のサイズになったのでしょう。

この後で、実はインナースリーブをドリルで削ったのですが、なんとドリルで削れます。
そうです、インナースリーブは柔らかい素材で出来ているのです!
そりゃあ削れるわ!
もちろん、スピンドルも0.1mm以下ですが、削れていました。
触ると接触面がへこんでいるのがわかります。
それも2箇所ですね。
インナースリーブは2箇所に別れて挿入されているのです。
#1個の長いスリーブにすればいいのに!
#ここで、ある裏技を思いつきました。
#異音がし始めたら、スピンドルの上下を変えて設置してみます。
#すると、スピンドルの接触面が変わり、異音がしなくなる場合があるはずです。
#その間に予備のインペラを買いに行きましょう。

同じ素材で作ればいいのになーと思ったのですが、硬さを変える事になんかノウハウが
ありそうです。
単純にアルミナのスピンドルとスリーブ使えば解決の気がするんだけど、
その程度のことはメーカーだって考えるだろうし。

スピンドルの磨耗面から2箇所が接触面であることがわかりました。
そうです、幅が短いためにその部分に集中的に負荷がかかっているのです。

■3個目のなぜ?
なぜ異音が出るのか?→セラミックが削れるため
なぜセラミックが削れるのか?→負荷が集中するため
なぜ負荷が集中するのか?→2箇所の狭い範囲が接触しているため。

問題を3回なぜ?と考えると問題の本質が見えてくるそうです。
ということで、エーハイムの外部フィルターの異音問題の本質は
セラミックの負荷集中なのではないか?という考えになってきました。

そこで、、この負荷を減らせないか?
というアプローチが必要なのでしょう。
その解決策がベアリング化であります。

インペラを交換するときにスピンドルをゴムのブッシュで上下にはさんで
固定しますが、この固定部分を可動にし、回転部分を増やし
スピンドルの負荷を分散させればいいのではないか?ということです。

そのための問題解決にベアリングを使用します。
もしも、ゴムブッシュのの代わりにベアリングを使用すれば
セラミックの負荷は99%カット出来ると思います。
もし、セラミックの寿命が2年なら、200年に寿命が伸びるわけです。
#理論上はね!実際はやってみないとわからん。

また、先にベアリングが壊れても、1個で300円程度なので安いですね。
これもベアリングの寿命を見ないとわからないです。
エーハイムが中のインナースリーブとスピンドルだけ販売すればいいって話もあるが
まあここは無い物ねだりしてもしょうがないので。
周りの安い部品を先に壊して中の高い部品を守るというのはドイツ車の設計思想ですね。
安い部品を定期的に交換しておけば中の高い部品は長く使えます。
日本車は全部をがっちり作るので、壊れるときは部品の高い安いに関係なく壊れます。

ちなみに、この実験はコンセプトプロトタイプになります。
やりたいことの実験であり、製品の実験ではありません。
このベアリングを2213用ベアリングとして販売するわけではありません。
ベアリングが錆びるとか、シールドが吹っ飛ぶとか、そんなのは問題ではありません。
ベアリングメーカーや素材の変更で考えればいいことであって
この方式が正しいのか?の実験になります。
この先の実験もありますし!
まずは方式の実験です。
#ベアリングが先に壊れてくれることを願う実験です(笑)
#海水はまだ無理でしょうね。

と、本題のほうが先に来ましたが、序章があります。
2213のスピンドルとベアリング2213のスピンドルとベアリング
2213のスピンドルとベアリングはスカスカ2213のスピンドルとベアリングはスカスカ
この大きさじゃあダメなんだな。ふんふん。



以前、リールのベアリングの交換を行いましたが、そのベアリングが1セット分
余っていましたね。
その時に、2213のインペラ交換が終わったゴミを捨てずに(貧乏性!)とって
おいたのです。
んで、ふとゴムブッシュをみて、スピンドルを見て、、ベアリング刺さるかも
と思ってしまったんですよねー。
で、ベアリングを2213のブッシュ受けに入れると、、ピタっとはまるでは
ありませんか!
ピタっとはまるベアリングピタっとはまるベアリング
おお!これはひょっとして、、、
#ぴたっとはまった部分から発光して、驚いている様子を想像しましょう(笑)
ん!見えた!ん!見えた!
エーハイムは2213を設計したときから将来はベアリング化を考えていたのでは?
と思ったのです。40年以上前の話になるのか?(以下、映画の予告風)
全エビが泣いた。アクア業界衝撃度ナンバーワン。
その扉は開けられることなく、現在までやってきたと。
そうであるとしたならば、その意思に応えようではないか!
謎はすべて解けた!
テトラの暗躍、フルーバルの陰謀、今、現代の宝探しが始まる。
店員「異音がしたら交換ですね」
レイシー「俺はベアリングを使っているぜ!」
GEX「そんなものは必要ない!」
ふな「ぴったりはまったぞ!」
コトブキ&NISSO「そんな昔から!」
今年最大の話題作。主演トム・ハンクス
「2213」絶賛上映中。
あったら見に行きたい。まあ、嘘ですが(笑)

スピンドルの軸の直径も標準ベアリング内径のサイズなんですね。
この辺はさすがだと思いました。
テトラ EX120 EUROのスピンドルの直径は
標準サイズのベアリング内径にありません。
なので簡単にベアリング化することが出来ません。
方法がないわけではないが、、、
EX120 EUROのインペラEX120 EUROのインペラ
EX120のスピンドルEX120のスピンドル
スピンドルにベアリングスピンドルにベアリング
入らない、、、入らない、、、
特殊なサイズなんですよね。ベアリング業界から見ると。

おまけ。
特許の話
このように外部フィルターのスピンドルにベアリングを使うという案を
このブログで発表したために、今からメーカー各社特許を申請することが出来ません。
公開されたアイデアは申請しても拒否されます。
#がんばって拒否してください>特許庁の方
2009.5.25 以前に申請されたものは有効だと思いますが。
詳しく見てないけど、アクア業界の健全な発展のためなんでよろしくです。
もうどっかの会社が取っているかも知れんけど調べてない。