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全世界のファンのみなさまこんにちは
そろそろフィッシングショーですね、ふなです。

行こうか、行くまいか、考えあぐねているんだけど
どうも行かない結論になりそうだ。
だから、タイトルは過激に。
そう、過激なタイトルは大抵プロパガンダである。
フィッシングショーに行かなくていい10の理由、とかいう
よくありがちなタイトルでもいいんだけど、
それだとつまらないんです。

そもそもフィッシングショーに行くとは何か?である。
定義の問題だ。

経済面で言うと、入場料1300円を払い、
交通費1000円をかけ、1日潰す、5時間見るとして
時給1000円としても昼食込で、1日1万円程度のコストがかかっている。

それを払って何を得ると言うのか?
投資にはリターンがつきものであるので、1万円分以上の
何か、を得て帰らないと意味がない。いわゆるROIが悪いというやつである。

前から言っているようにフィッシングショーに参加する企業も
来場者もWIN-WINになる方法を見つけてね!と言っていると思う。
フィッシングショーはお祭りではない、これを勘違いしているから
効果の得られない出展、行っても面白くない展示、と負のスパイラルに
陥っていると思う。

今年は少し業界の危機感が見えている。
1つはテーマごとのゾーン分け。いやー、これは評価できる。
ITの方の出展経験者から言わせてもらうと、テーマがわけられていない
展示会は意味がない。何を目的に来場するのか、そのターゲットが
はっきりしているのはいい。
それにちゃんと対応出来ている企業がいい。

浅く広くやっているメーカーは逆に難しいだろう。
まさにディープな魅力、である。
釣り物で分けたのはいいと思う。

あと、コマのシェアがOKになった。
これもいいと思う。
1企業1コマから、3日間で20万円以上な!というふざけた上から目線が
無くなった。
小さいブースをより多く出す、これは魅力的だ。
単独ではトライアルとかミニブースで3日間で10万円くらいでOKになった。
うん、でも、本当に小さいメーカーとかは、これでも厳しいと思うけどね。
もっと個人レベルまで広げるべきだろうな。
3日間で3万円レベルまで、すると個人メーカーも出展できる。

だけど、これで、思考停止してしまった。
シェアの例だと、船宿が3社集まって1コマで船釣りの魅力をPRとか例であったが
1コマ21万円を3社で7万円づつ出して、何人集客できるのか?である。
あきらかにROIが悪いし、具体的な手法の提示もない。
つまり、「宣伝方法は自分たちで考えろ」という無責任なのだ。
はっきり言ってアドワーズの方が効果ある。

おそらく、いや、こういう方法もあるし、こんな感じも出来るし、
と関係者も思うだろう、だが、船宿にそんな能力のある人がいると思うか?
毎日のHP更新で精いっぱいなのに。
店休むの?土日は稼ぎ時なのに?そういう実情を知らないで、
誰か出展してくれねーかなー、なんてのんびりしているから
どんどん業界は縮小していくんだよね。
大手が適当にコマ埋めてくれるからいいや、じゃないんだよ。
フィッシングショーとは何か?をちゃんと考えてほしいなぁと。

実は去年、最終日だけ行ったのだが、それには
行く理由があったからだ。
そう、フィッシングショーにはいく理由がないと行かないのである。

添付の画像を見てみよう、これが
フィッシングショーに行く人マトリックスである。

あなたが今、巣鴨のとげぬき地蔵に行かないのは、行く理由がないし、行かない理由も
ない。いや、狭義では行かない理由がある、かもしれない。
「いかない理由がない」は、半々にポイント化してみたが、
これは甘めにポイントしている。おそらく、本当は行かない、に
ポイント化されるはずだ。
これは惰性で毎年行っている、という人をターゲットとしてみた。

なので、釣り人がフィッシングショーに行くには
「行く理由がある」場合に限られるのだ。
これは場合分けでも25%しか相当しない。

フィッシングショーの入場者数を増やすには「行く理由」がないと
ダメであることがわかる。

行く理由がなければ行かないし、行かない理由があってもなくても行かないと
なると、ますます、「行く理由」が必要になる。

だからと言って、相変わらず「朝一ダッシュ」「じゃんけん大会」「セミナー」
の3大クソ企画しか「行く理由化」出来ていないのは
業界のレベルの低さを物語っていると思う。

さて、ここで、前述のコストの話だ。
見えないコストも含め、1万円のコストを払っている入場者に対し
何を出展社は与えることが出来るだろうか?

ルアー配布はまあ定価ベースで考えて
1本1000円相当と
セミナーはDVDが4000円なので、その20分の1程度の内容だろうから
1セミナー200円と
新製品に触れる、というのは時間を買っているだけだから
100円くらいか?
プロに質問して答えが返ってくる、コンサルタント料相場は
30分5000円だから、1時間みっちり1対1で話し問題解決に至る。


なので、1万円の元を取ろうと思ったら
ルアー10本か
セミナー50本か
新製品100個触る、か
プロと1時間みっちり自分の問題について解決策を提示してもらう
という途方もないノルマが課される。
新製品100個も興味ある分野の新製品のみ、で考えると
相当厳しいノルマ。既存品や興味ない分野の新製品はカウントしないんだから。
サンプル定価ベースで1000円分もらって
セミナー4回聞いて
新製品10個触り
プロに質問して1分で1個答えてくれると
3000円分のリターンになり、7000円のマイナスとなる。
満足度は30%となる。

メーカーもこれにこたえるには相当の魅力が必要になる。
多くはWEBで見ることが出来るものをそのまま
持ってきていたりする。意味がない。
これが出来ていないんじゃないかなーと。

アングラーズアイドルも、去年は鈴原さんを応援するという行く理由が
あったんだけどね。ヤラセのデキレースが露呈したおかげで
今年以降は行く理由にならない。
ローラのファンなら行く理由になる。今年はローラいないけど。
そういえばカワハギ名人のトークも期待したが、
昔話とジャブも打たないで、内容がないトークで
何もメーカーからの収穫はなかった。

個人的には、アクティブエイガードの宣伝が出来たし
新しいビジネスの話もその後展開したので満足なんだけど
今年はそういう「行く理由」がないので、、、、

なので、どっちかと言うと「行かない理由がある」に
近いのかもしれない。

入場者で言うと3万人くらい来るわけである。
つまり、入場者のトータルコストは3億円近いわけです。
出展社は合計3億円分以上のリターンをしているか?
これに限りますね。出展のコストがかかっている、じゃなくて
入場者に対するリターンをしているか?です。
つまり、コマ料金やブース代は別という話。
セミナーなら200円x人数x枠x日数
じゃんけん大会の商品の定価合計
新製品の展示数x100円x来ブース人数
1対1のトークx時間x人数
これらを算出して、
トータルの来ブース数x1万円以上のリターンを返したか?
これをチェックしてみてはいかがでしょうか?
おそらく全メーカー、目標値を下回っているはず。
それって結局、入場者全体の顧客満足度が下がったままなんですよね。
あ、今年もまたしょぼくなったな、って感じる部分ですよ。

人によってはジャッカルの巨大バス水槽を見るだけで満足、って人も
じゃんけん大会でロッドが当たったとかいう人くらいしか満足感を
得た人が少ないんじゃないかな。

なので、顧客満足が低く、お互いがWIN-WINの関係じゃない
「フィッシングショーには行くな!」
というのが結論であります。
はい、タイトルに戻りました。

逆にいうと、こんなに顧客満足度が高いフィッシングショーには
絶対に行け!という状況になったら、絶対行った方がいいのです。
その時には「フィッシングショーには行け!」というタイトルに
なることでしょう。

じゃあまた!今のところ行く予定なし!行けても日曜日!行く理由がないんだから!