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全世界のファンのみなさまこんにちは
日産GTRのエンジンは職人の手で組み上げられている、ふなです。

今年ストラディック4000XGMを使ってみると、ゴリゴリする。
ひどいゴリゴリ感である。
カラーを捨ててベアリングも入れたのに!ということで
錆びた部品を交換するか、、、と思って分解しようとしても
分解できない。
どうも、スプールがさび付いているようだ。
これが取れない。

取れない時はメーカーの修理、と行きたいところなんだけど
ちょっと気になるサービスがあった。
facebook でも見かけた G.H.E(GodHandEnterprise)サービスである。
http://www.boo1091.com/newpage28.htm

どうせなら職人の手で修理して欲しい。

以前、ステラを買ったら5台中4台まともではなかった、
買って速攻、クレーム修理に出した、というプロの話を聞いていた。
おそらく一般消費者ではわからないレベルのモノだと思う。

工業製品なんだからばらつきがあって当たり前、
その中でアタリリールを探すのだ、ハズレを引いたらクレーム修理に出すのだ、
と言う感じだった。
つまり、新品を買っても、結構な確率で気になるハズレ、リールが混じっていると
いうことである。

そういう話は最近も聞いた。

そうだ、新品のリール=不完全品、という公式が成り立つ。

通販でリールを買うのはそういうリスクがある。
実はこのストラディックも持病があり、ベールがキャストの勢いで
勝手に戻ってしまうのだ。
フルキャスト→ベールが戻る→ラインブレーク→ルアーロスト&リーダー再結束
という負のオーラを抱えたリールだった。

じゃあどうしていたかというと、ベールの位置を
竿のキャスト方向とは90度変えてからキャストしていた。
という面倒くさいリールになっていたので
ついでにその調整もしたかった。

話は戻るが、日産のGTRという超高級なスポーツカーのエンジンは
たった4人の匠によって組み立てられているという。
工業化の最先端とも言われる自動車工業において
ロボットではなく、人間の手でエンジンを組み立てられているのだ。
なぜか?工業製品ではなく芸術品になり、完全体にするためなのだ。

ということで、実際に整備を頼んでみた。
見積もりは約2万円弱。通販の新品(18000円+送料)より高いのである。

どうするか?コストに厳しい私なら修理をやめて新品を買うかもしれないね。
すると、新品のリールとパーツ取りのリールの2台分手元に来るのだ。
そういえば、このリールは19000円くらいで通販で買った気がする。

ここで修理を選ぶと、合計4万円のコストがかかったリール、という計算になり、
ツインパ買えるんじゃない?と思う。

これが判断を狂わせてしまう、「サンクコスト」問題である。
サンクコスト、つまりは埋没しているコストだ。

この時点で、新品を買おうが、修理を選ぼうが、このリールを
購入した時点のコストと分解修理のコストは返ってこないのである。
つまりこのコストを含めてはいけない。
この判断を迷わすサンクコスト問題は、コンコルドとかの話を
調べてみると面白いよ。

実際に判断すべきなのは、今から、いくら払って、実用になる
リールが手元に届くか?なのである。
では実際に計算してみよう。

新品を買う→19000円で新品+分解料金3000+1000 合計 23000円で
不完全な新品+ゴリゴリ感のリール、合計2個

修理する→19000円で、芸術品、完全体のリール1個

修理の方が安い、という結果になる。
新品を同じコストにするには、さらに、ゴリゴリ感リールを
ジャンクで4000円以上で売れること、が条件になり
新品のリールを完全体にするサービスを別途費用をかけねばならないのだ。

完全体のリール1個を手元に残すには新品を買う方が高い、という
不思議な結果になった。
おそらく、感覚的に新品を買った方が安いはずなのに、、
という間違った感覚に襲われるだろう。

これがいろんな人の判断を迷わすサンクコスト問題なのである。

リールの匠が調整して完璧になった完全体のリール。
まさに、日産GTRの世界が手元にある。
残念ながらカラーをベアリングに交換した場所は、カラーに戻った。
じゃあまたベアリングに戻すか、ということはしてはいけないのだ。

リールの匠が職人の技で、きっちり組み上げたリールを分解するなど
愚の骨頂である。ちょっとGTRのエンジン分解してみようかな、って思わないでしょ?
さらにスプールがさび付いた原因は
スプール内にあるカラーをベアリングに交換したせいである。

メーカーがベアリングじゃなく、カラーにする理由が結構あるんだなー。
錆びるベアリングを使う方が悪いのだが
錆びないベアリングもあるのでそれを使うといい。

おそらく、現在のリールに使用されている錆びない、と謳われている
ベアリングは全部、キャストップだろう。
http://www.nskmicro.co.jp/products/bearing/casstop.html

塩水にさらされる釣り具に最適、とあるので
これを各社導入しているだけだと思う。
俺も今後、これを使おう。ベアリング販売会社(へっじほ〇ぐ、ZP〇など)は
これ買って小分けしているだけでしょ。

ということで、マツコと二周、いや待つこと2週間。
手元に届きました。新品以上になったストラディック4000XGMです。
当たり前ですが、私は外装の綺麗さとかまったく求めていません。
あくまで、機能であり、機関の完璧具合です。
持病も治ったみたい。ドラグもスムーズ
リールの中のギアメカニズムは車のエンジンと同じなんですから。
完璧になった状態です。

交換パーツ部品と明細のお手紙が匠っぽい。
個人情報保護にもちゃんと対応している。
こういうちゃんとした仕事をする人はいいね。

ということで、G.H.Eのようなリールの匠に完全体にしてもらう
サービスというのはかなりいいと思います。
そのリールの能力を100%引き出してくれますから。
問題はリールの匠のような人は日本には数えるくらいしかいない、ということですね。

苦労した様子がBLOGに上がっていました。
https://ameblo.jp/kenjiboo/entry-12323261122.html
https://ameblo.jp/kenjiboo/entry-12323272967.html
https://ameblo.jp/kenjiboo/entry-12327187229.html

じゃあまた!匠!職人!工業製品を芸術品に!新品≒完成品!能力を100%出しきれ!