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全世界のファンのみなさまこんにちは
ベランダのバケツの水が凍っていた、ふなです。

湾奥のプリンスは橋脚打ちを封印しフィッシングショーに
望むという少し、環境は良くなったようですが、
少し前進です。徐々に良くなっていってほしい。

が、こっちの方は相変わらずです。

東京湾のランカーシーバスを1トンくらい駆除する大会が
来月25日に開催されます。

相変わらずです。3年連続なので、すでに東京湾から3トン以上の
ランカーシーバスが駆除されることになるでしょう。

大きいシーバスの重量勝負ですので、ランカーシーバスから駆除されます。
リリースの大会ならば来年以降、ランカーシーバスを釣ることが可能なのですが
キープしてデッドの大会ですので、そこで、ランカーの運命は終わりです。

参加される方も同罪ですので、まあ自己判断でどうぞ。
何度も言っておりますが、
シーバスの大会でなぜ、キープ&デッドなのか?ということです。
キャッチ&リリースならば、文句は言わないし、多いに盛り上がって欲しいものです。
私も参加したい。
しかし、キープ&デッドでは、これは東京湾に生息するシーバスの
「上位の大きい個体」から殺していくわけです。
ハラサーを含む参加する人は恥を知れ、と思うわけです。

それにしても、ジャンプなんとかとかプリンスとかも同じですけど
自分さえよければ良いと考える人が多すぎる業界なんだなーと
改めて思います。

事業の継続性とかを考えた時に、どうしてリソースを確保しようとしないのか、
消費者を騙そうと思うのか、がわかりません。

北海道の鮭を原住民のアイヌが自由に取らせろ、という訴えを起こした、ニュースがありました。
目の前に豊かな鮭が泳いでいれば、昔は自由に取れていたのだから、同じように取らせろ、という
気持ちはわからなくはないですが、残念ながらその豊な鮭の99.999%は人工ふ化で漁業関係者が
育てたものなのです。アイヌは鮭を育てていないので、取る権利はないのであります。
逆に人工授精で孵化させ、放流して来たのなら取る権利はあると思います。

それと同じで、シーバスをキャッチ&リリースする釣り人は
シーバスを育てていません、だからキープすることはほとんどない。
イワシやハクを餌にして有機物を投下している、という人は
まずいないと思います。

餌釣りでキープしていいのは、前にも書いた通り
エサ、有機物の投与をしている人だけです。

防波堤でサビキ釣りしてイワシにオキアミを与えたから
シーバスをキープしてもいい、という因果関係が遠くてもいいから
ある人以外はキープしてはいけないと思います。

前にも書いたと思いますが、ルアー釣りだけする人はキープする権利がないと
考えるからです。
カワハギ釣りでは、餌のアサリを与えているので、増えた分のカワハギはキープする権利がある。
だからキープする、という好循環が産まれます。
タチウオもコノシロやサバを与えているので、増えた分のタチウオはキープする権利がある、
だからルアーでもキープする権利がある、と考えられます。

しかし、ルアーだけやる人は、ターゲットフィッシュを増やしていません。
だからキープする権利が無い、と以前のブログに書いたと思います。

これは食物ピラミッドを考えるとわかりますが、
例えばサバのエサを200g使って、タチウオを釣ったとしましょう。
サバ200gが成長するのに2kgのシラスが必要だとします。
2kgのシラスが成長するのに20kgのプランクトンが必要だとします。
20kgのプランクトンが成長するのに、チッソやリンが200kg必要だとすると。
サバ餌を使った(東京湾に投下した)のは、窒素、リンを200kg投下したのと同じ効果なのです。

これをジギングシーバスで釣ってキープしたとしましょう。
2kgのシーバスをキープしたということは
20kgのイワシをキープしたのと同じで
20kgのイワシは200kgのシラスをキープしたのと同じで
200kgのシラスをキープしたということは2トンの窒素、リンを投下しなかったのと同じなのです。
取り過ぎでしょう?

どの段階でもいいので、東京湾に還元しているか?ということを考えたら
ルアー釣りだけ、やっている人はキープする権利がないと言えます。
なので、なんの釣りでもいいのでエサ釣りをしないとそもそもキープする権利がない。

そういう点ではジャンプなんとかはちゃんと餌を使って、、、まあいいか。

おっと話を元に戻そう。
大きさ勝負ですので、ランカーからデッドにしていく大会となります。
100人が参加し、10匹程度をキープし、1kg平均としても
1トンのシーバスを駆除します。1日で。
そしてそれらは翌日以降釣られることなく、肥料にでもなるんでしょう。
あなたが釣った大きいランカーはまた誰かに最高の体験を与えることなく、その時点でデッドになる運命なのです。
考えても見てください。あなたが釣った大きいランカーは、誰かが「リリース」し、
次の釣り人に最高の体験をさせようと、何人も「リリース」してきました。
それを、あなたが「デッド」にする権利はあるのでしょうか。
最高の体験のループをあなたが断ち切っていいと思うのでしょうか。
これが、恥を知れ、という理由です。
邪道の藤澤さんは103cmというシーバスを釣りましたがリリースしました。
次に誰かが釣るチャンスがあるわけです。夢がありますね。実に正しい。

日本はマグロなどの水産資源の管理を間違え、太平洋ではマグロやサバ類、サンマ類が壊滅的に
少なくなってきています。
一方、大西洋ではマグロ類が増えているのです。
これは水産資源の管理が成功している証拠ですね。
茂木さんのテレビとか見た方がいいと思います。

そういう水産資源の管理が成功している国での
キープやリリース基準はどうなっているか、を知っていますか?
大きい個体はリリース、小さい個体もリリース、中間の固体のみ、バックリミットを決めてキープなのです。
シーバスの世界にこれを当てはめると
60cm以上はリリース、30cm以下もリリース、31??59cmのみ1日1人2匹まで
こんな感じになると思います。

もしもシーバスの水産資源をちゃんと管理しようとしたら上記のような基準になると思います。
すると、豊かな東京湾が取り戻せます。キープしても問題ないのです。
これを大会で考えると、60cm以上はリリースなのですから
当然、キープは出来ません。測定するとなると船上ですから
長さ、ということになり重量は計測不可能だと思います。
揺れますからね。
なので、私は毎回言っているようにシーバスの大会は
船上で長さを測るかライブウェルで生かして計測後リリースをすること。
とすれば、水産資源の管理としては成功すると思います。


シーバスの記録は長さでリリース、を徹底すれば
いつまでもシーバスのジギングという釣りが楽しめるのですから。
ランカーシーバスからデッドにしていくという大会は残念ながら賛同出来ませんし
参加する人も同罪であると思います。主催のルアー類も不買運動を行われるのは
本意ではないでしょう。自分で自分の首を絞めているだけなのですから。

当たり前ですがルアーを作っても肝心のシーバスが東京湾からいなくなったら
売れなくなり、遊漁船のメニューからシーバスのジギングが消えたら
販売する意義すら無くなるのですから、そこは考えて欲しいと思う、と
もう何年も言っている気がします。
それでもやめないのですからね。
サンケイスポーツのシーバスジギング大会はキープだったので、
もう開催されなくなりましたよ。
※報知だったかな??
水産資源を守るという正しいメッセージを伝えていると思います。

ルールがないんだから好き勝手にやらせろ、というのは中韓のヒトモドキだけにしてください。
正しい日本人なら、何が正しいのか、何が正義か、理解出来ていると思います。

じゃあまた!遊漁船も同罪だよ!餌釣りやっているところは許す!ルアーのみはキープ禁止な!