全世界のファンのみなさまこんにちは
ZOZOスーツ来た、ふなです。
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個人的には注目していた、このZOZOスーツ。
自分のサイズは測れるとあって、まあこれで
オーダースーツが2万円台で買えるとかすごいな、とか
思っていたんですよ。

いや、その程度なら別にすごくないか、、、
実は一番好きなのは、これで何をしようとしているか、が
分かったのですごいなーと思った。

このZOZOスーツで何をしたいか、それは
人類70億人の体型データを1点に集めて、
世界を征服することにある。
つまり、ZOZOはアパレル業界のgoogleになるのだ。

まあここまで書いてもなんのこっちゃわからねーぜ!ということで、
単純に計算してみよう!
70億人の体型データを1人1KB分持っているといて、
70億人だと約1TB弱(875ギガバイト)だ。
つまり1TBのハードディスク1個で世界を征服することが出来る。

どうやって世界を征服するのか?と言えば、
体型データと住所データを管理すると、個人情報を漏らすことなく
その人にぴったりの洋服を送ることが出来る。

面白いのは、服とは何か、通販とは何か、という定義をしっかりとしたことにある。
服とは何か、という定義だ。
アパレル業界の人は「服とは」という定義を考えたことがないんじゃないか、と
思っている。
服を作るためには何が必要か?ということ。
それは布であり、サイズであり、縫製であり、で完成。というところで思考停止しているから
デザインだ、色だ、素材だ、という応用の部分にしか目がいかない。

サイズもSML、もっと小さいXS,XXS,大きいLL、XL、3L、4L、フリーサイズ
みたいに刻むことしかできない。

子供服とか作る人で型紙を見た人はわかると思うんだけど、
100サイズの型紙と120サイズの型紙とか
20cm刻みでちょっとづつ大きさが違う。
じゃあ、110cmなら、115cmなら117cmなら、と
ぴったりサイズにするには、
そこで、ZOZOは考えたのだ、
結局、オーダースーツは、採寸して、その人専用の型紙を作り
その人専用のスーツを作る。

毎回紳士服売り場で測るのを家で出来ないか?と。
するとオーダースーツが通販でも出来るな、と。

そこで、採寸プロダクトを考えたのが、ZOZOスーツ1号であった。
自分も使っているが、電子ノギスの技術の応用で、
正確な長さを測る基礎技術はある。あとは廉価版にするだけだった。
そして、シュッと自動で、1回で測ることが出来た。

まあ自動にする意味は正直ないと思う。
単純に電子ノギス内蔵スーツで、紐引いて、値を転送するとかでも全然いいんじゃないかな。
まあその辺の格好良さを優先したんだろう。
だからバカみたいなコストがかかるし、洗濯できないし。

でも、そこは前澤さんだ、すっぱり止めるのである。
偉いよな、サンクコストを無視できる人は少ない。
別のアプローチを考えた。

それがZOZOスーツ2号、別名水疱瘡スーツ、そう今回届いたやつである。
面白いのはおそらく、ZOZOスーツ1号も2号も同時に進行していたのではないか?と
考えている。私も同じだけど、1つの目的に対して、複数の違うアプローチをする。
いわゆる「これしかない」という考えにならないように。

あらゆる選択肢を同時にすすめるのである。
良い方を採用、というのはおそらく同じ考え方を持っている。

これで、個人の体型サイズをZOZOがすべての人類のものを把握したらどうなるか。
世界を変えることが出来るのである。
例えば東京都港区六本木在住の峰不二子さんがいるとしよう。

峰不二子さんの3サイズは上から、99.9cm、55.5cm、88.8cmである。
アニメの世界の話だからね。
市販品から既製品のサイズでぴったりのスーツを探すのは困難であるので
オーダースーツにしたい。
でも、店舗で採寸、オーダーで、発送まで頼むと
「峰不二子は六本木に住んでいる、イケてる女」という情報が店舗や店員に残る。有名人ならなおさらだ。
そこから、個人情報が漏れるのである。

これが完全に無くなるのだ。
仮にZOZO123というIDが峰不二子のものだとしよう。
スーツを作る際には ZOZO123というIDからワンタイムID、zzz112233 が発番されるとする。
工場には zzz112233 さんが、B99.9 W55.5 H88.8 の体型のスーツをオーダー、とわかる。それを作成する。
すごい、グラマーな体系だな、と思ってもどこの誰だかわからない。 zzz112233 しかリンクされていない。
仮にデータを無くしても、再度ワンタイムIDとサイズが送られてくるだけ。
工場で作られたスーツは、そのまま梱包され流通部門に行く、
流通部門では zzz112233 は港区六本木、の住所が印刷されて、配送業者に渡る。
梱包されているので、中身はわからない。 zzz112233 でわかる情報は住所だけなのだ。中身はわからない。
自動処理だし。
あとは配送業者が、住所に届けるだけ。
中身も体型データと個人を結びつけるものはなくなる。
工場はあくまでも、服を作るだけ、流通はあくまでも、住所ラベルを貼るだけ、で完全匿名で処理できる。

小売店舗のバイトが「峰不二子が来店しました!こんな服買いました!」というバイトテロも防止できる。
工場はデータを機械に入れるだけで、自動化で服が出来る

そう、ここがミソ。
工場はデータをZOZOから受け取るだけなので、ZOZO方式がスタンダードになれば、
世界の工場はその方式に対応できるようになる。
するとZOZOからデータを受け取らないと、1着1着ここにデータ入力するような面倒なことはしなくなる。
つまりは世界の工場にZOZOは発注することになり、結果、アパレルの世界はZOZOが征服することになる。

同じようなことが基板のガーバーファイルにも言える。
ガーバーファイルさえ、与えれば全世界のどの工場でも通用できるのだ。
プリント基板と服工場が同じビジネスモデルになる。
ZOZOはそのデータを一括管理するようになるのだ。

さらに決済の方法も変わる。
例えば峰不二子が ZOZOのコード ZOZO123 を公開していたとしよう。
すると、ルパンが勝手に、ZOZO123 のコードで、服を作り、決済すると、
本人にサイズがぴったりの服が届くのである。
アマゾンの欲しいリスト公開、と同じことが出来る。
スーツやアパレルで、である。

服を買ってもらう、という行為がオンラインで出来るわけだ。
これならお金のない学生が、親にスーツを買ってもらうとか
キャバクラ嬢が服をプレゼントしてもらうとか、自宅の住所も、サイズも知らせずに出来る。

一連の流れは、すべてZOZO経由で行うことになり
ZOZOはアパレルプラットフォームになるだろう、寡占率は40%も超えれば
ほぼ世界を征服したのと同じだ。
ZOZO経由なら自分にぴったりのサイズが必ず届く。
それがTシャツ1枚でも、スーツでも、パンツでも。
そうだ、アパレル業界の google になるのだ。
全世界の人類の体型サイズはすべてZOZOのサーバの中にある。
googleで言えば、ストリートビューのようなサービスになるのかな。

というすばらしい、ビジネスモデルが今後展開しようとしている。

まあこれだけ褒めれば、このあとけなしても怒られないだろう(笑)

さあ、その素晴らしいビジネスモデルを展開するには
全人類の体型サイズをサーバ上に集める必要がある。

ZOZOスーツはちゃんと厚さ3cm以下になるように
圧縮袋に入れてあった。
ちゃんと送料のことを考えているね。これならポストに投函ソリューションがいろいろ選べる。
ZOZOスーツ1号はたぶんポスト投函出来ないサイズだろう。
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サイズを測るにはアプリをダウンロードする必要がある。
評価がすごく悪い、測れないぞクソが!みたいなレビューがいっぱいある。
ええ!と思ってダウンロードしてみた。
さて、じゃあ実際に着て測ってみよう!

とチャレンジしてみたが、、、
なんじゃこりゃ!!!
まあ全身タイツ状態はどうでもいいわ。
まず、最初にスマホを水平に置く方法がどうなっているのか?
わからん。いや、スマホスタンドとかあるけど、まあ使えない。
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スマホを垂直に立てろ、とあるけど、スマホスタンドが適当過ぎて
垂直に立たない。
なので、おそらく誰がやっても大なり小なり、立てかける形なるので、
垂直にはならない、多少上を向いている形になる。

そしてスマホから2m離れろ、とアナウンスがある。
この狭い日本でリビングとかで、2mの距離を確保するのは
日本の住宅事情をまったく計算していないだろう、
お前の豪邸と会議室で作ったソフトウエアかよ!という感じ。

そして、「もう少し前へ」「もう少し後ろへ」のもう少しの
意味がほとんど1cm単位。一歩とかじゃないんだ。
そのシビアな位置調整だけで30分前後運動だけする。

もう諦めかけたら、「正しい位置を確認出来ました」と
おお!!ようやく次か!と
次は正面を12時として、12回シャッターを切る。
1,2、3時、3時は90度横を向いている。4,5,6時、6時はスマホが背中側にある。
そして11時まで12回シャッターを切る。
「測定中です、スマホを手にお待ちください」と、どきどきわくわく、、、、
すると3分後、、、、
「計測に失敗しました」、、ふざけとんのかー!!!!!

また、撮影位置で、「前に1cm」「後ろに1cm」と
前後運動をさせられる。
「上半身のマーカーが確認出来ません」
「下半身のマーカーが確認出来ません」とか
好き勝手言いやがって!

とってもシビアです。
携帯はXperia Z3compact だからカメラ性能、悪くないはず。
ソフトがクソなんですよ、ソフトが!!

今度はコツをつかんだようで、15分くらいかけて
「正しい位置を確認出来ました」と
よっしゃ!今度こそ。
12枚写真撮影して、、
2分後、、、

「計測に失敗しました」、、こらー!ふざけとんのかー!!!!!
すでに1時間経過。
あきらめ気味。

水疱瘡スーツを着たまま、途方にくれる。
何?手の角度?
3回目の撮影に挑戦。

位置決めまで5分!
よし順調!
コツとしては
「上半身のマーカーが確認出来ません」
「下半身のマーカーが確認出来ません」は
手首、足首にある、シングルホールのマーカーが2個正面を向いていること、という条件があるようです。
試行錯誤でわかってきた!
これで、認識効率アップしたぜー!
と、無駄なスキルUP!

3回目12枚の撮影
「測定中です、スマホを手にお待ちください」と、今度こそ!!!!どきどきわくわく、、、、
すると2分後、、、、
「計測に失敗しました」、、しねしね!前澤!俺の時間を返せくそ!

スマホのバッテリーも30%くらいまで落ちだぞこらー!!!
満充電100%で開始しとるんやこっちは!!!

で、4回目の挑戦。
位置決めが早くなった。5分後、に位置確認OK!!!!
次じゃああ!!!!
撮影12枚
ちゃんと日本語しゃべれや!!!!6時のアナウンスおかしいやろ!!
何が「スマートフォンを背中を向けた状態です」じゃあ!!!
てにおはもまともに言えんのか!!くそが!!!
「スマートフォンに背中を向けた状態です」だろうが!!!!!
しねしね!!!!

さあ、撮影終わった、計測中だな、バッテリー27%じゃあ、モバイルバッテリーつなぐか。
ん??

なんでアプリが勝手に終了するんじゃあ!!!!!ごらーー!!!
前園ひげそれ!!
ひげで個性を出すなや!!!
またやり直しじゃないかよ!!!

あほみたいにバッテリー食いやがって!!!!
サイズ撮影に1時間45分かかってまだ失敗だけやぞ!!!!ぼけぇーーーー!!!

もうモバイルバッテリーつないだままやったろう。
これで失敗はないやろう。
位置確認も5分でいけた。
はいはい、マーカー見えないのね、白丸2つ向けて、、、
これでどうや、さあ、撮影や。本日5回目か?もう回数わからん。

撮影終わった!さて、結果出るまで数分待つか、、、、ちょっと
テレビ見よう、疲れたわ、、、お茶のもう。
そろそろ結果出るはずだけどな、音声案内でないな、、見に行くか、、、

ああああ!!!!!!
22時回って、充電中にサイレントモードになってる!!
またアプリ勝手に終了してる!!!
アホ目!!!
ZOZOのアホめ!!!Xperiaのアホめ!!!
#充電中で22:00を回るとサイレントモードになっておやすみ用の設定がある。
ボケカス!!!!!

もう最後や!!これで出来んかったら、クソソフトや!!!
6回目か?余裕の位置調整。
12回撮影だ! さあ、どうや!!!
3分後、、「計測中。。。。」!!!

おお!!!!見たことないメッセージ変わったわ!!!これは期待!!!激熱リーチや!!!
この先に計測出来ないか、計測結果、か、どっちかでるんやろう!!!
頼むわ、、、、、、
1-2分では結果出ないのか、、机の上に置いとこう。
5分後、、、、

キター!!!!!

計測できました!!!!
長かった!!!!!
本当に長かった!!!!
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計測に2時間かかったわ!!!!!もういやだ!!!!!
2度と計測なんかするか!ボケ!!!誰か買うかボケ!!!
お前なんかネタのために注文しただけじゃ!!!!

ということで、2時間奮闘してようやく私のサイズが計測できました。

サイズからわかったことがあります。
身長、体重は出ないのです。
あくまでも型紙に必要な部分だけ、の計測です。
ついでに平均値と自分サイズの差が出ます。
それって必要あるのか、、、
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が、わかったことがいろいろ。
おれは左腕が右より発達してる。
あれ?おかしい、「右投げ、右巻き、右シコ」なのに
なんで左腕が右より太いのだろう。
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あとは自転車をこぐので、下半身がよく発達している(笑)
人間の筋肉の70%は下半身とか言われるように
下半身さえ鍛えておけば、基礎代謝が上がって痩せやすい体質になるので
狙い通りということです。
上半身はガリってことですかね。
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って考えたんだけど、ひょっとして、、
「部屋から一歩も出たくない人が服を買う層は総じて 小太り」説。

ZOZOスーツの発注者は総じて小太り、というのがわかるデータでしたね。
俺の短足もね!ほっとけ!
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ということで、時給2000円として、計測にかかったコストは4000円です。
アホか!!

さて、この計測方法がダメな理由を。
そもそも広い部屋を前提としているので1Rとかじゃあ計測できるスペースがない。
所詮会議室でうまくいったというモデルをベースにしている。
社員に自宅でやらせたら苦労した、というフィードバックをしていない。
ソフトウエアでやりたいことはわかるが、全身を計測する必要があるのか。
上半身、下半身を認識しているように
Tシャツ欲しい人も下半身を計測する必要がある。意味がない。
狭い住居でスマホから2m離れて明るい場所で、って
通販なんか夜に買うのに、明るいところじゃないと計測できないソフトは使い物にならない。
私の家じゅうの明かりを全開にして、ようやく計測が出来る程度。

撮影画像が送信されているのではないか?疑惑。
高画質で、1回につき12枚も送信されているとパケットクソ食う。
それも何回もなるとパケ死する。時間もパケットも無駄。

一人で撮影するのはいいが、誰か人がいるとき用に
画面にビュワーを出しておけ。
音声案内レベルになると画面が消える。
だから、前後はわかるけど、左右がわからないので、
ちゃんと、「もう少し右」とか「もう少し左」の案内が出せるように
腕のドットパターンを工夫して欲しい。

そして、画僧を画面で表示して、認識ポイントを表示してくれないと
何が悪いのか、さっぱりわからない。
ただ、前後に動け、マーカーが見えないと言われてもね。
現場からこれでは情報が少なすぎるって意見出なかったのかね?
よくOK出したな。この程度のクオリティで、、、

あとはいっぺんに全部を済ませようとしすぎ、である。
極端な話、12枚撮影のうち、この画像は使えるけど、この画像がつかえないから、ここだけ撮影やり直し
というポイントがわからないので、
単に計測失敗、って言われても。
わかるかボケ!

とにかく不親切の塊みたいなソフトだったな。
なんなら、上半身、と下半身は別で撮影するモードでも搭載しないと
日本の1Rで若者は計測すら出来ないと思う。

当然データ収集をしているんだろうから、
サイズ計測にこんなに時間がかかるなんて、
あ、計測を途中であきらめている、という人なんかわかると思う。
俺みたいに2時間かかった人なんかもザラだと思うので、
詫び石を出すべきだ(笑)
ZOZOポイントみたいなの配ればいいのに。

せっかくのいいビジネスモデルが、こんなソフトウエアのおかげで
障壁になっているよ。
10分以内の成功率で言えば、15%くらいしかいないんじゃないだろうか。
85%の人が不満を持っているともう。

ZOZOスーツはいいと思うので、あとはソフトウエアをどうにかしないと、
悪評だけで終わると思う。もったいないなー。

まああとは、サイズ計測会みたいのをやるべきだろう。
家で測れない人向きに。
あとは、プリクラ機連動で。
プリクラの撮影スペースはいい撮影環境だと思うので、
ここで、計測する。
計測したらプリクラ無料。これなら安く確実にデータ取得できるね。
もちろんZOZOスーツではなく、おそらく、3Dスキャナーのような形になると思う。
3Dスキャナー内蔵のプリクラ。いけると思うけど。

じゃあまた!ZOZOスーツ苦しい!なんだこれは!ソフトウエアの質が悪い!計測アルゴリズムも悪い!