全世界のファンのみなさまこんにちは
修理したり、作ったり、ふなです。

それにしてもやることが多い。
それでも新しいことに手を出してしまう悪い癖。
ということで、電動リールの電源と言えば、電力丸である。
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鉛電池でもいいんだけど、重いし、ということで電力丸が欲しかったのだ。
が!高い!6万円くらいする。
そこでジャンクを買って修理することにしてみた。
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当たり前だけど、リチウムイオン電池は扱いが非常に難しい。
普通の人はやらない方がいいし、メーカーも分解、改造は禁止をしているから
完全に自己責任である。使い方を誤れば火を噴くだろう。

さて、まずはうんともすんとも言わない電力丸の分解である。
防水はいい感じに出来ていたと思う。ビスの穴に全部シリコンシールとかね、、、
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分解してみると、、、コントロール基盤が見える。
太い動力線も2系統見える。
つまり、電力丸の内部は
3.7V 5000mA のLipoが8枚使われているということが想像できる。
まず、3.7V * 4 で 14.8V を作り、14.8V で 5A を確保
そのユニットを2つパラでつないで 14.8V で 10A ということなのだ。なるほど。
実際カバーに1234 5678 とLipoの番号が書いてあった。
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さて、分解してわかったらあとはテスターでどこまで電気が来ているかチェックだ。
と、ここまでで、寝る時間となってしまった。分解に時間がかかった。
次回に期待してね。

ここまででわかったこと。

太い動力線には来てなかったので、
生セルのLipoをはからないといけないな、、、

いわゆるこの場合は
Load,Charge と 4S 充電基板の故障とみていいと思う。
なるほどね。

4S とは Lipo4つをパラレルに充電して、シリアルに電気をやりとりする回路のこと。
何を言っているか、わからないぜ!という人は修理をする資格がないのでここであきらめてほしい。

分かる人はその先にいこう。電力線が2本づつ出ているということは
14.8Vで5Aのユニットを並列で使っているということだ。
5A+5A=10A という足し算である。

うんうん、そしてその周りにある細い線は各Lipoに接続されている線だろう。
つまり、基板を取り寄せるところから始めないといけないわけだ。
メーカーのオリジナル回路をよく見ると、1枚の基板に2系統、きっちり
設計してある。オリジナルなのかな、、、
ホールスルーの数を見ても、大電力に対応しようという意思がはっきり見える。
汎用品を使えばもっと安く出来るはずなのに、、、
ちょっとコスト掛け過ぎじゃないの?
余計なお世話ですかね、、、。

この辺に、シマノとダイワの戦略の差が見える。

電力丸はシマノの製品だけど、ダイワもリチウムイオンの商品出していたはず。
ダイワの形状から、おそらく18650*12本あるいは8本の製品ではないか?と思っている。
いわゆる市販品の組み合わせ、である。
コストは安く出来る。

シマノの製品はLipo、いわゆるリチウムポリマーで、この形状のものをわざわざ作ったと思う。
いわゆる生セルというやつ、それを8枚、ぴったり重ねて格納している。
ちょっと良くない。というのも発熱や膨張にちょっと耐えられないはずなので、、、
狭いところに押し込むと故障の原因や修理の困難さとトレードオフである。
それを防ぐには、超厳密な電圧、電流管理が必要。
つまり、専用のコントール基板が必要ということになる。

うん、わかるよ。教科書通りに作ったんだよね。

一方ダイワの18650はPCB付18650を12本同じようにやるとすると
18650*4 で 14.8V で3.5AH くらい確保できる。
それを3つ並行で使うと11AHくらい確保できる。
1セル単位の容量を減らし、市販のPCB付き18650で、制御回路が簡易になる。
そして1つセルがイカれたら、そのセルだけ交換すればいい。
うむ、良い設計だ。
18650だから、密に配置しても隙間がどうしても出来る。
ここで排熱すればいい。

この辺でもダイワはコストを常に意識しているんだろうなぁ、とわかる。
シマノは完全自前でやるのが正しいと思っているんだろうなぁ、と。

ということから、さて、どうしようかなぁ、と思案を重ねて寝た。

修理の方向性を決めないといけない。
ということで、まずは生セルのLipoが生きているか確認して、生きていれば
4Sのコントロール基盤*2個で修理は終わる。
バッテリーインジケーターを別途取り寄せるかな。
もし、生セルが死んでいたら18650か同サイズのLipoを8枚取り寄せて
オリジナルの回路になる。

4Sの充電基板の価格はおよそ500円程度なので、2枚買っても1000円。
さっそく注文しておこう。

ということで、電力丸の修理もぽちぽちやっていきます。
治ったら激安で電力丸ゲット!となるか、直らなかったら
ゴミを買っただけ!!となるか、ジャンク修理の道のりは険しいのであります。
まあおすすめしない方法です!!技術がある人だけ出来る挑戦。

メーカー修理出せばいいと思っている人には刺さらない内容でしたね!

じゃあまた!今週末はマグロ!相模湾でキャスティング!釣れるのか!