全世界のファンのみなさまこんにちは
ラストサワラいけるか?ふなです。

ソルトウォータートーナメントプロ認定をなぜやろうと思ったのか
そのきっかけになったモデル、人物、会社などを紹介していきます。

下野正希さんと言えば、バスプロで有名ですね。
いや、イシダイ釣りの人という認識かもしれないし
へらぶなの人という認識かもしれない。
一緒にNHCの清遊湖でへらぶなを釣ったこともあります。
simono


が、元々はバスプロ、しかも、メディアプロであった。
実は昔はバスプロ=メディアプロ、という時代があったのです。
その中に下野正希さんも佐々木仙人もいました。
各方面の雑誌、新聞に原稿を書き、というメディアプロ。

そこにJBTA(後のJB)というバスのトーナメント団体が
出来ました。
厳密なトーナメントを行うと、いわゆるメディアプロは全く
勝てないことがわかったのです。
雑誌には惨敗の理由が並びます。
本当は釣りが下手なんじゃないのか?それバレそうになると
今度はインチキを始めました。

当時のバス釣りのウエインは死魚もペナルティを課して
重量を測ることが出来ました。
佐々木仙人はよく死魚をウエインしました。
それで上位の表彰台に乗りました。
しかし、入賞者のインタビューを聞いても
到底理解できないパターンであることが多かった、と今江さんは語っていました。
おかしい、そんなパターンがあるはずがない。

ある日、佐々木仙人のウエインした死魚を下野正希さんが
家で食うわ、と引き取りました。
その場で、下すと、内臓が凍っていました。
そうです、死魚を持ち込んでいたのです。
もちろん失格、除名。

メディアプロはどんどんトーナメントプロに置き換えられていきました。
その大勢のメディアプロの中で唯一トーナメントでも
成績を残してトーナメントプロになったのが下野正希さんだったのです。
釣ることが出来ないメディアプロに価値はないと民衆が判断し
下野正希さんだけは、ちゃんと成績を残せるトーナメントプロだ、と
実力を示したのでした。

それからバス業界からはちゃんとしたルアーが排出されるようになりました。
ロッドやリール、ボート用品まで、「勝つための道具」が市場に出るようになりました。
バス釣りの道具は一部の「楽しみのため」の釣り道具以外は
釣果を目的とした道具に置き換わっていったのです。
たとえ、楽しみのでかいトップルアーを作っても
フックは「勝つため」に作られたトレブルフックを採用しますよね?
ラインもコーティングナイロンだし、ロッドはカーボンですよね。
木綿糸に竹竿ではないでしょう?

そしてその釣果を目的とした道具、を使って我々が気軽にバスを釣ることが出来
初心者でも簡単に釣れる道具、を買えるようになったのです。

人物は違いますが、ジャッカルの加藤誠司さんがルアー開発で
こんなことを言っていました。「今テスト中のこのルアーは我々が釣る技術のテクニックを
使えばよく釣れるルアーになっている。しかし、これと同じことをただ、投げて巻くだけで
特別なテクニックを使わず、一般の人でも良く釣れるようにしないといけない」

トーナメントというのは同じ条件で他の大勢に釣り勝たねばなりません。
これをフィールドに例えると、人が多いフィールド、または船上で
いかにその中で釣り勝つことが出来るか?になります。
そのための道具を開発しているのですから、良く釣れる、釣り勝つ、という道具に
なっているわけです。
それが売り上げに直結する。だから各メーカーは必死に「釣れる」道具を
開発するのです。
よい環境になっていると思いませんか?

一方で、「釣る楽しみ」を追求するバスのメディアプロもいます。
ダウンショットを発明した方とか、ハートランド。ビッグベイト。
競技ではない、釣る楽しみのメディアプロの方もいますね。
その道具はあくまでも「これで釣れたら楽しいなぁ」の楽しみをメインに
作っているのですから、釣り勝てる道具ではなく、使って楽しい、釣れて楽しい、という
道具です。混雑したフィールドでは、釣り勝てません。
でも、誰もいないプレッシャーの低い場所では釣れて楽しいでしょう。
まったく別の世界の話になります。

あなたがいくフィールドは人がいるとことですか?いないところですか?
平日に釣り船に乗って、貸切状態ですか?片舷10人以上の満員ですか?
当たり前ですが、そこには住み分けが出来ています。

歴史を見ると、トーナメントプロ主体でメディアプロはほんの少し
これが正しいモデルではないか、と思っています。
ソルトの世界はメディアプロが多いというか100%。
つまり初期のバス業界と同じです。
ソルトの世界も下野さんを見習って、トーナメントで勝てるプロに
なって欲しいと思っています。
楽しみはその土台となる釣れる技術の上になりたっているのですから。
歴史は証明している。

下野さんは好きな釣り人の一人です。

じゃあまた!