5-10年後の未来の景色

フル電動自転車を原付にした。
アシスト自転車との違いはアクセルがあるか、ないかだけなのだ。
逆にアシスト自転車にアクセルをつけると原付になる。

日本の法律上はそうなっている。
原付にするには保安部品が必要になる。ウインカー、ストップランプ、スピードメーター
バックミラー、常時点灯ヘッドライト、ホーンなどだ。
1個1個手作りしたり、市販品を改造したりして、完成させた。

最高時速は25km/h くらい。
調子がいいと28kmくらいだけど、ちょっとした上り坂では20km以下に落ちる。
そんなに大きなパワーはない。

なんだけど、、、

その原付にして町を走る光景は数年前の上海っぽいなとか思いながら乗っている。
数年前に仕事で上海によく行っていた。
そこで電気バイクがブイブイ走っているのを見かけた。
これが日本に上陸するのかな?なんて思っていた。

自転車は車両なので車道を走らないといけない、という風潮が出てきた。
そのためたまに車道を自転車が走るが危ないと思う。
だからと言って歩道は走ってはいけない。
自転車は歩道では交通強者であり、車道では交通弱者なのである。
優位に立ちたい歩道を走りたいのはわかる。

原付は車道を走る、当たり前だが俺の原付は最高速度25kmで、ダッシュも遅い。
見た目、自転車なのにヘルメットにナンバープレートがついているから
なんだ??という目で見られる。

一度小学生の登校時間に「アレ自転車?バイク?」と指差された。
不思議だろうな。大人は思っても口にしない。

さて、本題に戻るが、利用シーンが近未来的で面白い。
まず、玄関に充電の終わっているバッテリーを手に取る。
重さ3.4kg、結構軽い。
これを玄関においてある原付にセットする。
エレベーターでマンションから出発。
ヘルメットをかぶって公道にGO!だ。

公道では思いっきり原付だ。
なんだけど、形が自転車なので、公共のインフラが自転車用のものが利用出来る。
自転車の駐輪場に止められる。
バイクは利用禁止とは書いていないし、係員も気がつかない。
ちょうど、写メールが出たときと同じ現象だ。
カメラ付き携帯が出たばかりの時に携帯で撮影禁止のブースを回って
携帯で写真を撮っていたが、携帯で写真が取れるとは思っていないから
何をしているかわからないっていう時があった。

信号で止まると横にプリウスがいた。
青信号になるとプリウスはキーンという静かなモーター音を立てて発進する。
この原付も同じ。ああ仲間だな、と思う。

ブンブンとエンジン音を立てて走るバイク、車はもう時代遅れなのだ。
ガソリンスタンドの横を通る、そうこのバイクはもうガソリンは必要ない。
自宅に着き、バッテリーを外し、玄関の充電器にセットする。
緑のインジケータが赤い充電中になり、夜間に充電は完了する。

電気自動車の生活スタイルになっていることに気がつく。
プラグイン電気自転車なのだ。
充電は数時間で終わる。かかる電気料金は1回4円程度。
4円で20km程度走った計算だ。満タンだと8円程度で40kmくらい走れる。
燃費のいいガソリン車がカタログ上ではなく、実質燃費でリッター20km走るとして
現在1リットルのガソリンは160円。一方電気は4円。
40倍の差がある。実にエコである。エコであるってことは財布にもやさしい。
SF映画を見ると未来の自動車は電気で走っているが、まさに
それを感じている。

町を電気自転車に走る。まだ見る限り思いっきり少ない。自分以外で
「フル電動自転車を合法的に原付として乗っている人」に出会ったことがない。
そう、私は5年も10年も先を行っている未来人なのだ。

未来人から見た今の風景は面白い。
中古車販売店の前を通ると「お、内燃機関の自動車がまだこんなに残っている、
まるでSL博物館だ」
ガソリンスタンドの前を通る「化石燃料販売店がまだある時代なんだな」
トヨタのディーラーの前を通る「ガソリン車がメインの販売なのか」
日産のLEAF、三菱のi-MEVを見る「懐かしい時代の電気自動車だ」
外国車を見る「バカみたいに燃料費がかかる車がまだあるのか」

どんな車もどんなバイクもガソリンも燃やして二酸化炭素を吐き出し
高い燃料費を払っている。
20km走るコストが俺の40倍もかかるなんて考えられない。
あの燃費の優秀なスーパーカブでさえ、リッター100kmだ。
100円あたり66kmを走る。
この電気自転車は100円当たり500km走る。
あのスーパーカブより燃費がいいのだ、この自作バイク。

勝てるやつはいないのか、、、いた!
エコランカーである。リッターあたり1000kmも走る。
100円あたり660km。負けた。
ただし、公道を走っていない。
公道を走れるように保安部品を付けたら、燃費はもっと落ちるだろう。
100円あたり500kmくらいか。
すると燃費では並んだ。
が、本体価格を見てみると、エコランカーは1000万円以上かかる。
電気自転車は10万円しない。本体価格で100倍の差がある。

まさに電気自転車革命である。
革命の先頭を走っている身としては
海外からに輸入に頼る石油資源を切り捨てれば
世界的にも低エネルギー化すると思う。

タンカーや豪華客船、飛行機が電気エネルギーで飛ぶ日はやってくるだろうか。